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関西オープンゴルフ選手権競技 2013

横尾要の目標は【インタビュー動画】

今年、41歳になったベテランの今週の目標は、「倒れないこと」。この暑さでは、まず無事に18ホールを回ってくるのが先決で、開幕前日の21日には練習日に、先輩の久保谷健一が熱中症で倒れ、この日の初日には、選手のバッグを担いでくれるキャディさんがバタバタと脱落して、そういうのを目の当たりにすれば、なおさら横尾も慎重になる。

この関西オープンは、約ひと月半の“夏休み”あけの後半戦の第一戦。若いころなら、オフはこれに合わせて調整にも余念がないところだが、この記録的な猛暑にあっては、さすがの横尾も完全休業。

「だって、僕ももう歳だもん」なんて、言い切ってしまうのもなんだか切ないが、確かにそれも現実である。
「無理をして、倒れたらどうするのって。この歳になれば、体調管理もプロの大事な仕事でしょう」と、この夏はほとんど自宅に引きこもって「クーラー生活。体力温存生活。グータラ生活」の三拍子だったという。

「あまりに家から出ないから。こんなことやってていいのかな、とちらりと思ったりもしたけれど。でもこの暑さでは、やったらやっただけスタミナを奪われると思ったので」。

選手生命の危機すら感じる暑さに、余力を残して来たのが奏功した。
後半は、難しいホールが続くインコースで、10番から3連続バーディを奪った。
池がらみの最後の18番では、グリーン手前から10ヤードは「非常に良いアプローチが打てた」と、チップインバーディで締めて、首位タイ浮上も「いやいや、若い子には勝てません。大丈夫、心配しないで。最後には僕は上にはいないから」と謙遜したが、同じようなことを言いながらも2位につけたのは、やっぱり酷暑の今季2戦目。
「インドネシアPGA選手権」で、最後まで優勝争いを繰り広げたベテランは「たくさん食べて、一杯寝て、水分補給をして無理をしない」と、暑さ対策の基本を並べて「みんなも気をつけないと。無理をしたら倒れちゃうから」と、注意喚起を呼びかけていた。

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