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長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント 2013

松山英樹はミスターの言葉に素直にうなずく【インタビュー動画】

松山がホールアウト後にその場でサインをして手渡したサンバイザーを
あのミスターが、思わず腰を浮かせた。満面の笑みが広がった。手を叩いて喜んだ。最終18番。松山が、果敢に2オン狙い。みごと、ピンの右側10メートルをとらえた瞬間だ。

このイーグルトライは惜しくも外したが、この日は21歳の前半の猛チャージにも大興奮で、カートで応援に駆けつけてくださったミスターと、初めて顔を合わせて言葉を交わした10番で、ティショットを左のラフに打ち込み、目の前で4メートルのパーパットも外していたから、最後はせめてバーディ締めで、少しは報いることが出来て良かった。

上がってすぐに、ミスターと改めて握手を交わして内心驚く。「凄い握力だ、と」。そのオーラにも圧倒されながら、慰めの言葉も素直に聞き入れた。
「もう少しパットが入っていればね」と、ミスターに直々に指摘されたとおりに、この日は後半のバックナインで、「少し良くなってきたと思っていたパットがまた、入らなくなってしまって」。

首位と5打差から出た最終日は「今日は10アンダーを出す」と相変わらず威勢も良く、前半は30で回って一度は首位をとらえていたから、なお悔しい。
「前半、少し良くなってきたと思ったけれど。それを後半も続けられない。ラインも読めていないし、タッチも合っていない。もっともっと、練習が必要です」。

ミスターの顔を見たら、なおさらそう思った。「もっと練習しないといけないなと思いました」と、ミスターから優勝杯を受け取るチャンスをみすみすふいにしたことを、悔やんだ。この日、かぶっていたサンバイザーに、サインをしてミスターに手渡すので精一杯。「いつも優勝争いをして、大会を盛り上げることが目標ですけど今回はそれが出来なくて残念でした」。ミスターの前で、後半の失速には反省しきりで次は、全英オープンでの健闘を誓った。

  • すぐにひょいとかぶって記念撮影に応じて下さったミスター。ハンパないオーラに怪物ルーキーも緊張

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