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〜全英への道〜ミズノオープン 2013

全英オープン日本予選ランキングからはこの2人!!

左から片山と小平と金。R&Aの役員の方から受け取った選手証と全英オープン伝統の優勝杯「クラレットジャグ」の記念のレプリカを、しげしげと眺めて喜びにひたる。
今季初戦のタイランドオープンから始まった“日本予選”。今週、7戦目の今大会でいよいよその最終戦を迎えたが、この2人にはミズノオープンが始まる前から、もう権利が確定していたといってもいい。

小平智(こだいらさとし)と金亨成(キムヒョンソン)。

2人の上には、ダントツのランクトップに松山英樹がいるが、怪物ルーキーはすでに3月のアジア予選をパスして資格を持っている。

その松山をのぞいた上位2人は今年の日本プロ覇者の金と、先週のツアー選手権の小平。メジャーチャンプの2人は獲得賞金も、今大会が始まる前から4位以下に大きく差をつけて4000万円台に乗せていたから今週の結果を待たずして、いずれにとっても初のメジャー切符は、ほぼ決まっていたも同然だった。

もっとも、大舞台をもう間近に控えているというのにこの日最終日の小平はさんざんな結果となった。2つのダブルボギーと5つのボギーに「疲れがたまりすぎていて」。

嬉しいツアー初優勝からあけた今週は、「予選落ちだけは避けたい」と、執念で決勝進出を果たしたものの、最終日は77を打って57位タイまで落ちた。「身体がだるくて」。先週は、難コースで繰り広げた死闘の名残がここに来て、出ていた。

「疲れて集中力がなくなった。ちょっと休みたい」とは思うが、翌週は北海道だし、その次の空き週は恩人への優勝報告の予定でぎっしりだし、いよいよ3週後はリンクスコースへ。
宿や交通など準備はまだ何も進んでおらず、これからということになるが下調べはばっちりだ。

今週は予選ラウンドで回った片山晋呉。日大の大先輩に根掘り葉掘りハナシを聞けて「シンゴさんと回れて本当に良かった」。仕入れた情報をもとに旅立つ。

「向こうでは、自分がどうとかいうよりも、回りの選手が自分とどれだけ違うのか」。生で見る世界ランカーたちのゴルフは実際のところどうなのか。「向こうで一杯見て来たい」。

また、金も初のメジャー舞台に胸躍る。「今までにも、予選会など何度も挑戦してだめだったので。本当に嬉しい」と、声も弾む。リンクスコース攻略の策も着々とたてており、「今は4番アイアンまでしか入れていませんがイギリスでは2番や3番を使うかも」。喜々として話した。

  • そしてこれが日本予選でいざ、全英オープンに挑む全顔ぶれ。精鋭たちの活躍に期待したい

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