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〜全英への道〜ミズノオープン 2013

井上信と片山晋呉もいざ、リンクスへ【インタビュー動画】

上がりの連続バーディに、シード復活の目処をつけて、いざリンクスへ! 井上
最終日は、ジョーンズと庚泰(キョンテ)が頭ひとつ抜けた感じでV争いを繰り広げたが、このミズノオープンの醍醐味はそれだけではなく、誰が全英オープンの出場権を獲得するか。
大会の上位4人に与えられる切符は、特にスコアボードがめまぐるしく動いた3位と4位争いだったかたこそ、今年もこの“日本予選”は最後まで手に汗握る展開となった。

「でも僕は、それどころじゃなかった」と打ち明けたのは、単独3位につけた井上信(いのうえまこと)だ。ツアー通算2勝の実績も、持病の左手親指痛の影響もあり2011年にシード権を落として、今年は昨年のチャレンジトーナメントの賞金ランクは7位の資格で復活にむけて、相当の気合いが入っていた。

井上にはむしろそちらのほうが、最優先事項で全英オープンも、「自分が出るとも思ってもいない」。しかも次週はチャレンジトーナメントと、昨年のファイナルQTで構成される出場優先順位の組み替え(リランキング)が控えており、そのことで頭がいっぱいだったのだ。

もっとも、そんな境遇だったからこそ、思いがけずつかんだ当たりくじ。
6番のチップインイーグルや、あがりは17番からの連続バーディも首位とは少し、差がついてしまったが、通算13アンダーは「最高の出来」。復活の大きな足ががりとなる順位はその大きな副産物としてくっついてきた初のメジャー切符に「まさか、自分が全英オープンに行けるとは」とただただ呆然。「自分はそんな人間じゃないのに」と、ただただ畏れ入るばかりだ。

二部ツアーのチャレンジトーナメントで、我慢を覚えた甲斐はあった。「ここまで頑張ってきたから、イギリスに行ってこいっていうことなんですかね」。38歳はありがたく、ご褒美ととらえて「若いやつにも負けないように頑張る」。

また、最後の4番目の切符は通算11アンダーで、平塚哲二と片山晋呉が4位タイで並んだが、規定により最新の世界ランキングの上位者が、権利を獲得。
表彰式では、平塚か片山か。どちらが現れるのか、人々の注目が集まったが…。
片山は、16番で一瞬、自分でも外したと思い込み、一度は諦めて歩き出したら、その瞬間にコロリとカップに転がり込んだ1メートル弱のパーパットが結果的に、自身7年ぶり7回目の出場権をたぐり寄せることとなった。
世界ランク241位で、同ランク392位の平塚を退けた片山は、前回もミュアフィールドで行われた2002年も出場しており、「もう一度、試してみたい」と久々の挑戦に、腕が鳴る。

  • 全英オープンの出場者として表彰式に現れた片山は、選手紹介を受けて直立不動でぺこりとお辞儀

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