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アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ パナソニックオープン 2013

一度では覚えられない! タイのジュンハサバスディクルが単独2位に【インタビュー動画】

チーム・タイ!! 左から日本ツアー1勝のプラポールと塚田、そしてこちらがジュンハサバスディクル
じゅ、ジュンハサばず、バスディ・・・。思わず、舌を噛みそうなこの名前。母国語のタイ語で言えば、もはやなんと発音しているのか、聞き取れない。もういちど、正確に言い直そう。タイ出身の「パリヤ・ジュンハサバスディクル」が、片山とは2打差のこれでもまだ信じがたい6アンダーで、強風の初日を回ってきた。

アジアンツアーで2勝の29歳は、アメリカの名門パデュー大学で学び、英語もぺらぺら。タイをこよなく愛し、練習ラウンドも、ジュンハサバスディクルも含めてもっぱらタイ選手と回る塚田好宣によると、「今のタイ選手は30〜40代の選手はみな叩き上げだけど、それより下の選手は裕福な家の子ばかり」。

ジュンハサバスディクルも例外ではなくて、プロゴルファーでなくとも十分に生計が立てられるほど、実家が資産家。「だから、悩みなんかもなくて。ゴルフもおおらかで、ただ目標に向かって思い切り振るといった、シンプルなスタイル」とは確かにそのとおりで、スタートの3ホールで、早くも4アンダーをマークした。1番で3メートルのバーディを奪うと、続く2番は本人もまさかのイーグルだ。

フェアウェイど真ん中からの2打目は「ここから乗るわけがない」と、はなから諦めモードで、歩測さえしなかった。「あのへんに行けばいい」と漠然と、深い計算もなく振り抜いたスプーンが、まさかグリーンをとらえて、しかも4メートルのチャンスにつけば、二重の驚き。

この絶好の獲物も逃さず6番パー3では、あわやホールインワンの3メートルにつければ、「怖い者なしになっちゃって」。ここ茨木カンツリー倶楽部は、屈指の難コースも前半だけで、5つも伸ばせば、「今日は何をやってもうまくいく」と揚々とした気分になっても当然だ。

この「アジアパシフィック パナソニックオープン」は3度目の挑戦で、日本ツアーの予選会クォリファイングトーナメントもやはり、これまで3度の受験も、すべて最終ステージまで進めず、「なんとか日本ツアーでプレーがしたい。だからこの大会で優勝したい」と、アジアと日本の両ツアーのシード権が得られるこの大会で、ジュンハサバスディクルも例に漏れずに一攫千金を狙っている。


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