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中日クラウンズ 2013
あの石川を抜いた男・・・ライン・ギブソンが初上陸!【インタビュー動画】
豪州出身のライン・ギブソン。
米オクラハマ州のリバーオークスゴルフクラブで、なんと55をマークした。
当時を振り返って、ギブソンは言う。
「あの日は3日も前からずっと雨が降り続いて練習場もクローズになったほど。まさか、スタートするわけもないと思っていたくらいでそんな状況にもかかわらず、前半の9ホールで10アンダーを記録して、後半も上がりホールで3連続バーディ。良い1日だったなあと思って気分良く上がってきたら、なんと世界記録だ、と・・・」。
昨年5月の21日。ゴルフウィークツアーは米ツアーを目指す選手たちのために、2009年に新設された振興ツアーで、米ツアーの2部ツアーにあたるウェブ・ドット・コムツアーのさらに下部にあたる、いわば“3軍”で活躍するギブソン。
無名のラビットプロを取り巻く環境は、それを境に一変した。取材が殺到するなど、大騒ぎになった。
中でも、一番の劇的変化は「今週、ここいることだね」。
米ツアー参戦中の石川が不在の今年は、ギネス記録を持つ選手として、この中日クラウンズに招待された。
生まれて初めての日本。
「みなさんが非常に優しく接してくださって、とてもハッピー!」と、奥さんとの新婚気分も、いざ和合に立ってみると、少々気持ちも萎えそうだ。
ここで石川が58を出したと聞いて、信じられない思いがする。
「タイトなコースは、グリーンも硬くて速いし、ノーチャンス。きっと、あれは遼だから出せたのではないか・・・」。
石川の実力のほどは、十分に承知している。
「非常に才能のある選手だからこそ、58で回れたのでしょう。僕は無理です」と、和合での記録更新は、はなから眼中にない。平均300ヤードの飛ばし屋も、「それはあまり賢い選択とは言えない」と、自慢のドライバーを封印して、刻む作戦。
「ショートゲームを駆使して、フェアウェイキープに徹したい」。今週も、やっぱり「ヤマダパター」は、55をマークした際にも使っていた「メイド・イン・ジャパン」を駆使して、和合を制する。
「この難しいコースで出せる力を発揮して、アンダーパーで回れたら最高ですね」。
27歳のギネス男も日本が誇る難攻不落の舞台には、謙虚に挑む。