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日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯 2013

宮里優作は「松山から学ぶこともある」

3アンダーで回って、引き上げてきた。総武カントリークラブは、昨年に建て替えられたばかりの瀟洒なクラブハウスで大勢の報道陣に囲まれていたときだ。「4日間、頑張れよ〜!」。恩師だった。
東北福祉大の阿部靖彦・ゴルフ部監督。
「は〜い」と、おどけて答えたあとに、ひとこと付け加えることも、忘れなかった。
「でも1日目に頑張れないと、4日間も頑張れない」。
大事な初日は、日に日にグリーンが硬く、締まってきて、練習日ほど、「ピンを直接、狙うことが出来ない」。

1日アンダーパーが、ひとつでも出れば御の字と、気を引き締めて出ていった。
それだけに、3アンダーの68は「納得ですね」。
12番では10メートルのバーディトライも決まった。15番では7メートルを沈めるなど、6バーディは「最高じゃないですか」と、自画自賛だ。

2007年まで、ここで行われていたサントリーオープン。「もちろん、そのときのイメージは残っている」。特に、忘れられないのが2006年。
3日目に、首位タイから出ながら最終日に76を打って10位に沈んだ。
特に、その週は妹の藍さんと兄妹Vがかかっており、周囲の期待は相当なものだった。

阿部監督が当時を覚えていたかどうかは分からないが、ここで宮里にかけられる「4日間、頑張れ」との言葉には、そんな背景もある。

いま活躍めざましいルーキーは、東北福祉大の後輩。松山英樹は12歳も下だが「良い刺激もある。彼らから学ぶこともある」と、真摯な兄は「師匠は藍ちゃんですけど」と笑った。
尊敬する妹にメールしたのは先週。

今年2月に、米女子ツアーの遠征先のタイで、事故に巻き込まれた藍さん。むち打ちとの診断も、「あれは、あとから影響が出てくるから」と改めて見舞った兄だったのだが「逆に心配された」と、苦笑い。「予選は通過しているみたいだけれど、って・・・」。
妹のご指摘どおり、アジアシリーズでも、国内2戦目のつるやオープンも3日目まではV争いも最終日に失速続きにも、今度こそ・・・!!

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