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JGTO Novil FINAL 2013
永松宏之がコーチの教えを守って、首位発進!
現在チャレンジ賞金ランキング7位の永松宏之が6バーディ、ノーボギーの6アンダー66をマークして、単独首位に立った。前半は自ら「50点」というほど苦しいゴルフだった。7番ホールまでは1メートル半から2メートルのパーパットを入れてしのぐ展開だった。7番ホールのティインググラウンドに立ったとき、教えを請う筒井健介コーチのアドバイスを思い出した。筒井コーチは横田真一が主催する「横田ゴルフベース」のインストラクターで、永松の所属先であるジャパンPGAゴルフクラブで筒井が研修生だったころから知っていた。そこで今年の富士カントリー可児クラブチャレンジカップが終わったあとに、永松が筒井コーチのところへ相談に行った。そして4スタンス理論を聞いてから、ゴルフの調子が上向き、次戦のISPS・CHARITYチャレンジトーナメントでいきなり優勝した。もちろん自分のホームコースでの開催ということもあったが、効果はてき面だった。その筒井コーチから言われていることを意識して、ティーショットを打ってから「火が付いた」。
10,13,15,17,18番でバーディを奪い、6アンダーでホールアウトした。後半は「120点」と言わしめるにふさわしい内容だった。永松は大学まで野球をやっており、ゴルフを始めたのは23歳のときというから、ジュニアのころからゴルフをしている選手がほとんどになった今の時代では異色のキャリアといっていいだろう。最初は千葉の香木原カントリークラブ(現・新香木原カントリークラブ)で並木弘道プロにゴルフを教わった。来月には31歳になる永松は、その後ほとんど我流に近い形でゴルフをしてきた。さすがにこれではと思い、今年の5月に筒井コーチの門をたたいたというわけだ。
実は、彼は昨年のサードクォリファイングトーナメントで落ちてしまい、今年はチャレンジトーナメントも主催者推薦でしか出場の機会がなかった。ところが、優勝したISPS・CHARITYチャレンジトーナメントが主催者推薦で出場できる3試合目(年間3試合まで)だった。主催者推薦で出場できる最後の試合で勝つのも、何か目に見えない力を持っている。
また、「ドライバーで思い切り振って攻めていくタイプだったが、試合に出てこれではだめだと気づき、ゴルフは確率のスポーツ」と刻むところは刻んでいくようになった。成長の証でもある。これからももっとレベルを上げて、ツアーで活躍をしてほしい。まずは明日だ。