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アールズエバーラスティングKBCオーガスタ 2014

復帰戦! 武藤俊憲が8位タイに

6月の靱帯断裂からの復帰第一戦。ケガの直後はトレーナーの秋山武雄さんからの厳命もあり、「6週間は、ゴルフをしたいのを、ひたすら我慢したので。その甲斐がありました」。
長いブランクをものともせずに、第3ラウンドで68をマーク。
「ケガ明けでこういうゴルフができるのは、嬉しい」と、笑顔にも充実感がひしひしとにじむ。

転んでも、ただでは起きなかった。
トレーナーの「むしろこれを良い休養にしよう」との提案も素直に受け入れ、じっと我慢の42日間。「普段、試合に出ているときは、自分のことで一杯一杯で、あまり回りをみようとしないでしょう? でもクラブが持てないとなると、その分、情報が一杯入ってきて」。
CS放送のテレビ観戦で、「これだ」というのがあった。「谷口さんにいつも言われて、でも理解できなかったこと」。気付かされたアプローチの極意は「適当に打てば寄る」。

今までは、型にはめて考えすぎていたそうだが「もっと感性で打て、と。テレビを通じて、言われたような感じがした」と病床での開眼が、復帰戦の大きな糧に。

「アプローチは左サイドだけ意識が出来ればそれでいい。その約束事が分かって、めちゃくちゃシンプルに打てるようになった」と、久々の実践でも生き生きと「それでも僕の当面の目標は、4日間きちんとゴルフをすること。ゴルフさえできなかった時期を思えば今は天国なんだから」。
余計なプレッシャーとは無縁のまま、復帰戦を完走させる。

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