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ANAオープン 2014

李尚熹(イサンヒ)は2年目の輪厚でV争い

最後はなんとしても、入れたかった。9番のパー5。花道まで持ってきた3打目は、微妙なバーディパットが残って、ラインも微妙な1.5メートル。
「スライスすると思った」と、自信を持って打ったのに、「フックした」と、わずかにカップをすり抜けて頭を搔いた。
「入れたかった」。決まっていれば首位に並べたが、「順位のことは頭になくて。今はミスをしないゴルフが目標なので、その点が悔しい」と苦笑いで顔をしかめた。

2年目の輪厚は、「風向きはピン位置によって、頭を巡らし、距離のあるホールでも、確実に刻む勇気も必要」。分かっているのにこの日は、スタートでさっそくやらかした。
「後ろからの強い風に、欲を出してドライバーで打った」という10番では案の定、右の林に打ち込んで、ボギーを打った。
「ユーティリティで打つべきだった」との反省は、次の11番は距離のあるパー3で今度こそ、17度のユーリティティを握って、5メートルのバーディに、「そこから勢いがつきました」と、決勝ラウンドを前に首位獲りこそ逃したが、1打差の2位タイでV争いに加わった。

6位タイにいる金亨成(キムヒョンソン)は、母国でも人気選手で、「僕も幼いころから見て目標にしてきた選手」。
先月の「アールズエバーラスティングKBCオーガスタ」では、3日目に最終組で回れて「凄く嬉しくて。とても勉強になりました」と、今週もまた、直接対決のチャンスに「北海道でもぜひ一緒に回りたい」と、それもひとつの励みに、ツアー初優勝を狙っていく。

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