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ANAオープン 2014

本格参戦3年目、29歳の小池一平が首位タイ!

大会初日は、1日の中に春夏秋冬が凝縮されたような天気。輪厚の森に晴れ間がのぞいたと思ったら、大粒の雨が降る。レインウェアを上下で着込んでも肌寒かったり、午後からは半袖でも暑かったり。

また早朝はあまりの豪雨に8時10分から1時間30分あまりも、コースコンディション不良による競技の一時中断を挟んだが、小池はそれをうまく好スコアにつなげた。13番ホールで、7メートルのバーディトライを残したまま、いったん引き上げてきたのだが再開後に「あれを決められたのが大きかった」と、下りのスライスは「最後に少しフックするかしないか」。迷いながらも、「きっちりと、距離だけ合わせて寄せよう」と打ったのが、決まるとそこから7アンダーは、池越えの右ドッグレッグの5番のイーグルを含む65(1ボギー)で、日没サスペンデットとなった初日は暫定ながら首位タイにつけた。

29歳を迎えた今年は本格参戦3年目。「去年も、一昨年も全然ダメで、今年こそシードを」と、悔しさをバネに、意気込んで迎えた今季はしかし賞金ランキングは83位の今、「今大会が、今年最後の試合になるかもしれない」と薄氷の思いで乗り込んできた輪厚で、好発進だ。

「でも、僕レベルの選手は次の日に、オーバーパーをやりがちだから」と、小池にはここで一発、といった甘い考えは浮かばない。父親の趣味に付き合って、中1で始めたゴルフは、地元の山梨学院大学に進んでも、最初はプロ道すら頭になかった。
「ゴルフ部に入ってやってみようかなというくらいで」。そんな小池がプロ入りを決めたのは、大学4年の日本学生で準優勝を飾ってから。「自分にも、やれるかもしれない」と、飛び込んだ勝負の世界。
「今日は、同じ組の塩見選手に引っ張られた」と、やはり6アンダーの好スコアで上がってきた年下の選手にも感謝しきりで、「明日も出来ればアンダーパーで回れるように、1打1打頑張っていく」と、謙虚に話した。

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