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ANAオープン 2014

増田伸洋は「上を見て、1打1打」

この日3日目は、ベストスコアが2人。藤田と増田が、63の9アンダーをマークした。しかも増田は、ボギーなし。見る者には胸のすくような9バーディも、「本人は、そんなに気持ち良くは打ってないんですけど」。

絶好調とは言えないながらも、大いに道具に救われた。14番で、左奥から10メートル以上のが決まったり、「今日はいいのが入ってくれた」というパット。「今週は、2ボールからカニみたいな、角みたいな、のこぎりクワガタみたいなパターに替えた」。
今まで見向きもしなかったという形状は、2インチシャフトを伸ばして36インチは、「屈んでぎゅっと握っちゃうのを解消するため」とグリップも、太くしてみたのが思いがけずハマッた。
「ここまで入るとは思わなかった」と、効果てきめん。またドライバーも、「上がりやすく、捕まりやすいの」と、比較的易しいのに替えたら、「ティショットが良くなった」と相乗効果で、スコアを伸ばした。

2011年に失ったままの賞金シード。今週の終了時点で、チャレンジトーナメントと、ファイナルQTのランキングで構成される出場優先順位の見直しが行われて、復活を期する増田にとってもひとつ、正念場を迎えるが「そこを気にしてやると、小さいゴルフになる。上を見て、1打1打しっかりをやっていきたい」と、変に気負わない。

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