Tournament article

トップ杯東海クラシック 2014

さすが所属プロ! 上井邦裕が4位に

2005年のプロ転向と同時に、ここ三好の所属プロをつとめるキャリアはやっぱりダテじゃない。この日、難易度1位の8番ホール。230ヤードのパー3はクリークを握り、8メートルのバーディトライを読み切った。

慣れ親しんだコースも、開催週はトーナメント仕様のセッティングにがらりと様相を変えて、最後の9番も「あれは僕の知っているバンカーじゃない」と、3打目のバンカーショットは思った以上に柔らかい砂に手こずり、最後の最後にボギーの大ピンチもしっかりしのいだ。
ボギーなしの68でまとめてきたのはさすが、所属プロ!

今季はずっと、ドライバーの不振に苦しんでいるといい、「今日も出だしの10番、12番、そして15番で左の林に打ち込んで諦めた」と潔く、そこからスプーンやクリークのティショットに徹して、それもこの難コースで奏功した。
「ここはフェアウェイを外したら、簡単には上がらしてくれないコースだから」と、最後のパーセーブでも、改めて肝に銘じて上がってきた。
上井邦浩改め上井邦裕が“改名元年”に、所属コースで好発進を切った。

先週は藤田。先々週は宮本と、兄弟子たちの優勝が続いており、チーム芹澤による“3週連続V”には、次は上井と期待を寄せる声も大きくて、「応えたい気持ちはある」とは言いながらも、あえて自ら余計なプレッシャーは背負わない。
「先輩2人は実力者ですけれど、僕はまだまだ」。今季はまだ、賞金ランキングも59位というのもあり、「現実的なことをいうと、そこですね」と現状ではあまり大きいことも言えずに「僕はコツコツ自分のペースでやります」。予選2日間は、宮本との同組対決も、所属プロは脇目もふらずに我が道を行く。

関連記事