Tournament article

トップ杯東海クラシック 2014

武藤俊憲が相性の良い三好で狙う大会2勝目

昨年大会も3日目に首位に立つなど、ここ三好は難コースにもかかわらず、武藤にとっては「ツアーで唯一といってもいい。得意なコース」と言ったとおりに、今年もさっそく初日から好発進だ。
「ラフが深く、グリーンは硬くて、縦の距離が合わないとスコアが出ない、刻むか、狙うか。メリハリが必要なコースは、イメージが出しやすい」。

師匠は足首の捻挫で戦線離脱中でも、相性の良いコースでその教えを好スコアにも役立てた。
インスタートの18番は、ラフから3打目のアプローチは、サンドウェッジでのロブショット。
「谷口さんに、教わったことが、やっと出来た」。ヘッドを走らせて打ちなさいとのアドバイス。
「谷口さんの言うように打つと、緩んでしまう」と、試行錯誤が続いていたが、先月のANAオープンでは、先輩プロの兼本貴司にも、練習場で良い助言をもらって開眼できた。
「谷口さんにいつも言われていたことが、本番で実践できた」と、その点でも嬉しい初日の好発進だ。

今週は、日本女子オープンに“出稼ぎ”に出た専属キャディの小田亨さんからの伝言は、「日本オープンで待っているよ」。この時期は、いつもこのパターンで、しばしのお別れの最中に今年も好発進をして、複雑な心境も2週後に迫る大一番の出場権を小田さんとの再会の手土産にすると、張り切っている。

今年は、弟子仲間の松村道央がインドネシアPGA選手権でツアー4勝目をあげて、「道央に勝ち星でも追いつかれそう」。
今年は序盤にラウンド中のひどい捻挫で、一時期戦列を離れていただけに、出遅れた分も取り戻したい。「僕も早く優勝が欲しいので」。ツアー通算6勝目は、2008年に続く大会2勝目で弟弟子を再び突き放す。

関連記事