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HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP in 霞ヶ浦 2014

「まず1勝しないと話にならない」と石川遼

石川が2度目の頂点を見据えて、帰ってきた。すでに新シーズンがスタートした主戦場の米ツアーからいったん帰国。国内は今季、自身6試合目となるこの「HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP in 霞ヶ浦」からどっしりと腰を据え、最終戦の「ゴルフ日本シリーズJTカップ」まで、日本で過ごす。

ここから怒濤の“国内5連戦”の“初戦”。7月は「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップ」でツアー通算11勝目をあげて、現在賞金ランキングは11位につける石川。
自身2度目の賞金王も夢ではないが、「あくまでも、1勝して始まる話」というのはもちろんだ。
それも、早ければ早いにこしたことはないのもまた当然で「遅くなれば、手遅れになるし、賞金王にもなれない。シンプルな話」。

来年のマスターズの出場を目指す石川にとっては、世界ランク50位の壁も気になるし、そのためにも「まずは1勝しないと話には入っていけない」と、頂点だけを見据えて舞い戻った。

「常に自分の成長を目指してやりたい」という石川は月曜日に帰国して、この日水曜日に会場の美浦ゴルフ俱楽部にやってきた。昼前から居座った練習場では2本のドライバーを吟味し、パッティンググリーンでは、「僕の場合、どれもL字のマレット型であることには、変わりがないんですけど」と苦笑しながら、それでも微妙に“顔”が違う6本のパターを取っ替えひっかえ。道具選びにも、余念がなかった。

「アメリカでも、日本でも、ただコースが変わるだけで、僕のやるべきことは変わらない」と相変わらず石川は、上だけを見ている。

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