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東建ホームメイトカップ 2015

プロは何より体が資本! 韓国のベテラン、I・J・ジャンが単独首位に

プロ17年目、日本ツアーは11年目。42歳のベテランにはもはや、2015年の開幕戦にも気負いはない。この日2日目の強い風にも、「朝は雨も降ってて寒かったぁ〜」と、どこかノホホンと「でも、風が吹くと集中出来る」と、技と経験を駆使してうまくスコアをまとめてきた。

予選ラウンドが終わって、単独首位と絶好の位置にも目下、気にかかるのは体のことで、「40を過ぎたらとにかくケアが大事」と、しつこいくらいに繰り返す。
昨年は、9月以降に調子を崩したといい、「オフはきちんと鍛えよう」と、トレーニングに力を入れたら、無理がたたって右肩を痛めた。

自宅のあるアメリカのカリフォルニア州で、どんな医者にかかっても、痛みが引かなかったのにいざ開幕してツアーに帯同するトレーナーの成瀬克弘さんに診てもらったら、「10分くらいで治っちゃった」と、たちまち元気に!
「ゴルフも成績も、体次第! 体が良ければ、自然とスコアも出てくれる」と、ノリノリだ。

今季はのっけから、絶好調にもひとつ残念なのは、専属キャディのラジさんがそばにいないこと。お父さまの具合が悪いそうで、いまは地元フィジーで看病の毎日。「7月までには戻ってきたいと言ってくれているけれど」。
心細さは「スーパーキャディ」に埋めてもらおう。倉本昌弘の専属キャディを務めていた渡辺宏之さんとはちょっとした因縁があって、実はジャンが2012年にツアー2勝目をあげた中日クラウンズでも担いでくれたのだが「あのときは土日だけ」。ラジさんが、インフルエンザにかかって2日目に“棄権”。きゅうきょ、週末に後を引き継いだら勝ってしまった経緯がある。
「あのときの再現になるかもね」と、にやりと笑った。

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