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トップ杯東海クラシック 2015
石川遼は三好でも攻める!
「今日はドライバーを振り回してラフ入れて、それでも気合いでゴルフをやったようなもの」と、本人も認める渾身の68。
「15番では3回ミスのあとに、パットが入った」。前日のプロアマ戦後にふとひらめいたと、この日はいきなりクロスハンドで握った5メートルのバーディトライが決まった。
「流れを作ったり、引き寄せたりするのはやっぱりパット」。しかしながら先週は、特に長い距離や、重たいグリーンで、「右腕がねじれて思ったところに出せていない」。来月から始まる米ツアーの新シーズンを見据えて、逆手にトライ。
「右の手のひらの感覚を意識することで、フェース面との一体感を出していけないかと思った」と16、17番では、あえて外からパターを握り、立て続けに7メートルを沈めて、三好の“アーメンコーナー”で3連続バーディを奪い、一定の成果を挙げた。
実践で果敢に挑戦していくことでしか、上達の道はないというのが信念だ。
「アプローチだって、広い方に打っていっても上手くならない。腹をくくって振ってる感じ」と、どんな1打も攻撃の手を緩めずに、後半の2番では直ドラの2打目から、1.5メートルのバーディにつなげた。
最後の9番は左の林から、またグリーン左崖下の林に打ち込み、ボギーの締めくくりも「この内容で、4アンダーは出来すぎですね」。
大雨の三好で攻め続け、初日からいきなり8つのバーディをお見舞いして3位タイと上々のスタートを切った。