Tournament article
ダンロップフェニックストーナメント 2015
額賀辰徳は好発進で、新クラブをアピール
ツアーきっての飛ばし屋がこの秋、選んだドライバーは「ゼクシオ9」。
非力な女性やシニア層も楽に飛ばせると評判のこのクラブを、ツアーきっての飛ばし屋と評判の選手がまさか選ぶとは・・・。
「私どもも、まさか使ってくださるとは、思ってもいませんでした」とは、ダンロップスポーツのスタッフだ。
10月のトーナメントでエースのドライバーのヘッドが割れてしまったと、替えクラブを探していた額賀。
「僕も一瞬、スリクソンで新しいのを作ってくれないのかな、とは思ったんですけど・・・」。苦笑しながら一発打って、あまりの好感触に即決して、翌日から実戦に投入した。
「ナイスショットはもちろん、ミスショットをしたときの飛距離が今までと全然違っていた」と、すっかり惚れ込んだ。
市場で定着している「ゼクシオ」の“ブランドイメージ”を、新シリーズの販売を機に、一新しようと尽力しているスポンサーの努力も理解が出来た。
シード選手ですら敷居が高く、今年は主催者推薦を頂いて出番を得た大事な今大会でもさっそく初日から唸りを上げた。
5度目のフェニックスカントリークラブは「今までこんなにドライバーで打ったこともなかった」。クラブへのあまりの信頼感に、今年は初日からあまりにもドライバーを多用しすぎて「14番では林に入れてしまって。8番も、キャディさんと明日は3鉄(3番アイアン)かな、って」。ワンオン狙いの13番でもドライバーを握ってこれまた飛びすぎて、奥のバンカーに打ち込むなど2日目以降はもう少し、安全策に考慮するとしても、上々のスタートを切った。
今年は主戦場のチャレンジトーナメントで賞金ランク8位につけて、来季前半期の出場権は確保してあるが今週と、次週のカシオワールドオープンにも出る予定の額賀には初日の好発進に目が光る。
「今年のオフはないと思っているので。僕にはすでに、今週から来年のスタートが来ていると思っているので。この2試合で、シード権を取り戻すつもりで頑張ります」。新発売のドライバーで結果が残せれば、ホストプロ冥利に尽きるというものだ。