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中日クラウンズ 2015

「ミズキ〜! 見ててよ」I・J・ジャンより

プロアマ戦が行われた水曜日には、「いつもよりソフトなような・・・」と感じた和合のグリーンも、気のせいだった。「昨日から、だんだん硬くなってきて」。やはり、いつもの和合に戻った。
「やっぱり、難しいね」と口では言うが、そこはかとなく漂う歴代チャンピオンの余裕。
「僕は和合が大好きだから」と42歳のベテランも、当然のように優勝争いに加わり、しっかり“社内営業”。「テイラーメイドのR15が最高だからって、一番大きく書いてください!」。

新ドライバーの抜群の使い心地に加えてとりわけ予選2日間は、ジャンがジャンボと同じ組。さらに言うなら今年の和合は、2年ぶりにAONがそろい踏みで、ジャンのテンションも自然と上がる。「アオキさんも、ジャンボさんも、ナカジマさんも、小さいときから見てきた大好きな選手なんです。見ているだけで、なんか良い気がもらえるみたい」と、それも力に。

また先週は、ジャパンゴルフツアー選手会の震災復興支援の一環で、福島県の天栄村立湯本小学校
に、スナッグゴルフを教えに行った。そこで出会った子どもたちは、「大人の僕がうらやましくなるくらい」。純真で、無垢で、「いつも笑顔で明るくて。本当に感動しました」。
自身も10歳の子を持つ父親だが「うちの子も、あれくらい積極的に頑張ってほしいなあ、って」。

特に、学校で一番のムードメーカーのミズキくんは、ジャンの大のお気に入りで「あんなに賢くて
、面白い子には初めて会いました」と、希有(けう)な出会いから1週間が過ぎた今も思い出すたび、つい笑顔になってしまう。
「アオキさんやナカジマさんもそうであるように、僕ら外国人選手も社会貢献活動にどんどん参加していくべきだと今回、すごく思いました。だって、元気をもらうのは、僕らのほうだから」と、未だ余韻の中にいるジャン。
「今週は、ミズキたちにテレビを見てもらえるように頑張ります。ミズキ、見ててよって。湯本小のみんなもテレビを見てねって、書いておいてくださいね」。
子どもたちに捧げる大会2勝目を狙っていく。

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