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ミュゼプラチナムオープンゴルフトーナメント 2015
矢野東が「過去は振り返らない!!」
ことごとく、フェアウェイをとらえて「ボギーのピンチもなく終われた」。今週は、37.5インチの太グリップを握り、「まだまだ試行錯誤の段階」でも、グリーン上の免疫も段々とついてきた。
「今までは、技術やトレーニングに必死で取り組んできたけれど」。最後はやっぱり気持ちの問題。
再認識させられた。ISPSハンダグローバルカップは、3日目まで首位を走り続けていながら、結局16位タイまで落ちて、「すべての自信を失った」。最後の18番では50センチもないパーパットを2度も仕切り直した様子に悩みの深さを伺わせたが、それも「1日だけで吹っ切れた」という。
すぐに立ち直ることが出来た。「最終日のゴルフを気にしていたら、次の試合でいいゴルフは出来ない。過去は振り返らない」と、むしろ励みにした。
「あそこで優勝とか。2位とか3位でシード復活とか。そうならなくて、良かったと思う」。すんなりと復活を果たしていたら、気づくものにも気づけなかった。
「雑念が、いかにゴルフに影響するか」。
もちろん優勝したかった。2位とか3位でシード復活したかった「そういう余分な考えが、あの最終日にはたくさんあった。だからナイスショットも出ない。いいパットも決まらない。そういう考えに心を乱されることなく、ゴルフに集中することの大切さを学んだ。今は教訓として取り組んでいる」。
いかに雑念を消してプレーをするか。復活の鍵は「これに尽きる」と、いまは懸命に心の逞しさを磨く日々だ。「心技体、の心の部分。これを今は鍛えている」。ムキムキの胸筋よりも、心臓に筋肉をつけることが今は先と奮闘中の毎日だ。