2018年の「RBCヘリテージ」で日本勢5人目の米ツアーを制覇してから毎年、シーズンギリギリまで賞金シードを争い出場権を確保してZOZO出場へ、が例年のルーティンになっている。
日本開催初回から、3年連続で出場するが2019年が37位Tで2020年が35位T、昨年が57位T。
「毎年出させていただきながら、あんまり成績が残せていない。毎年、今年こそはと思いながらやっています」と、2日目の上昇で、今年は思いがいっそう加速。
「この調子で、残り2日も上位でやりたいです」。
ホールアウト後の吉報にもテンションアップだ。
同週開催のABEMAツアー最終戦「ディライトワークス JGTO ファイナル」で今季2勝目を飾り、逆転の賞金王に就いた大堀裕次郎(おおほり・ゆうじろう)は、3つ年下の戦友だ。
関係を深めたのは2年ほど前。
コロナ禍で試合の中止が続いた時に、小平がたまたま食事に誘ったのを契機に意気投合。
孤軍奮闘中の米転戦時には「僕が寂しい時にアメリカに来てくれた一人」と、昨年3月の米「ホンダクラシック」では、大堀が小平のキャディバッグを担いでくれ、そのまま当地でキャンプを張った際にはドライバーのイップスに悩む大堀を、小平が指導した。
「僕からアドバイスもしたし、僕も支えてもらった。あいつの苦しんでいるところも見てきたけど、そういう苦しい感じを見せなかったところで、最後に運を引き寄せたんじゃないか」と後輩の努力を称え、「一緒に頑張ってきた仲間。めちゃくちゃ嬉しい」と、ラインで即・祝福。
「おめでとう」の決まり文句の次に「これで調子に乗らず、日々精進を続けてください」と、苦言も忘れず「新婚だから。奥さんにもおめでとうございますと伝えたいです」。
後輩の2016年ー2018年以来のシード復活に目尻が下がった。
米ツアーからいったん戻り、合流した日本ツアーで昨季、わずか6戦で賞金シードを確保した。
今季もすでに4戦で、まもなく賞金1000万円越えの勢いを見せながら、「何か少しでもプラスになるなら教えてあげたい」と、若手ベテラン問わずに自身の経験を惜しげもなく伝授。
「これから挑戦する子たちにも情報を届けたい」と後身たちの目配りを怠らない。
今大会の開幕前日には、大堀がABEMAの会場からラインをよこした。
「土曜日ゾゾ行きたい」。
「分かった。チケット用意する」と、即手配をしてやった。
後輩のZOZO観戦が、“賞金王獲り”の報告を兼ねることになったことも嬉しい週末。
「僕も日々一歩ずつ。裕次郎から受けた刺激を生かして頑張ります」。
ABEMAの吉報に、ZOZOっと応える。