3日目は、松山英樹が9時47分に10番から出て、石川遼がコリン・モリカワらと9時58分に1番から出た。
この日詰めかけた8066人は、その前後に松山について歩こうとする人と、松山のティショットを見てから、石川を見に行こうとする人たちで大混雑。
一時カオスになった。
石川には、2020年の米国開催に続く3年ぶり3度目の出場で、日本開催のPGAツアーでも、その人気は不動のものだ。
大勢のファンの期待を背負い、2日連続の「69」をマークした。
この日は、突風のような風は止み、前日ほどの難しさはなかった。
でも、「凡ミスが続いてしまって。凄く難しい1日にしてしまった。難しくするのも、簡単にするのもやっぱり、自分次第。これもゴルフ」。
石川が、堪えに堪えて首位と5打差の通算4アンダー、8位タイで、JGTO選手の最上位につけ優勝候補に踏みとどまった。
5番での最初のボギーや、9番から10番の連続ボギーも、フェアウェイからのミスショットや、アプローチミスに起因する。
「自分の中では10番のボギーが一番ダメージが大きくて。正直、ちょっとうまくいかないと。そこから11番、12番と結構難しい流れでしたけど。のまれず、落ち切ることなくまた上がって来られた」。
11番のきわどいパーセーブに続いて、12番では「10番のアプローチミスを介入させない」と、ラフからのランニングアプローチで凡ミスを連続回避。
13番に続いて、14番では残り159ヤードの「沈んだライ」から7Iと迷ったあげくの8I⇒ベタピンショット。
連続バーディで、嫌な流れを断ち切り、最後18番で完全払拭。
グリーンの左側から、60度と迷った57度での寄せは「強めの球になるけど手前のミスは消せる」と描いたとおりにカップの縁をかすめて60センチほど向こうでピピっと止まった。
完璧なバーディ締めに、グリーンがドドっと沸いた。
優勝はもちろん、トップ10でも次の試合に出られる。
2013年から5季戦ったPGAツアーにまた戻れる大チャンスを引き寄せ「勝つか負けるか決まるのはほんとに最後の最後。自分のプランにしっかり集中して、1打1打やっていきたい」と、言い聞かせた。