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ANAオープン 2016

石川遼が、連覇に向けてテイクオフ

いざ本番でも何のギャップもなかった。ANAカラーのポロシャツで、連覇に向けて絶好のスタートを切った。
全ホールバーディを記録して「54」を出して優勝を飾った前日水曜日のプロアマ戦は、アマチュアのみなさんと良い球を選んで進むスクランブル方式のチーム戦。
「試合とは、別物です」。
とはいえ、前日も「9割くらいは、自分のショットが採用されたし昨日とほとんど似たような内容で今日もやれた」と恩人らと存分に楽しんだ前日のプロアマ戦は、やはり吉兆だった。
14ホールのうち8ホールでフェアウェイを外しても、パーオン率は100%。洋芝からのリカバリーも完璧だった。この日はたった一人で9つのバーディを積み上げて、主催者の期待に応じた。

またこの日は午前中のうちに、近々の熊本行きを約束した重永を含む3選手が1日8アンダーを記録しており、午後から輪厚に出た石川にも、良い道しるべになった。

「今日が午前スタートなら、9アンダーはコンディションの割には良すぎたのかな、とか。やりづらさがあったかもしれないけどすでにスコアが出ていたので。今日は、このくらいは当たり前に出るのだ、と。自分のやるべきことがやれた」と、輪厚で自身のベストスコアを4打も塗り替える63。最後の9番パー5も余裕のバーディ締めで、何の遠慮もなくするりと単独首位に踊り出た。

「連覇を目標とする上で、やはり初日は出来れば上位でスタートしたかったので。このまま優勝目指して頑張っていきたいです」。
大事なホスト試合で自身2度目の連覇達成に向けて、このまま順調に上昇を続けていく。

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