2日目は、2オーバーを打った。初日は3アンダーとの“5打差”も、「内容はまったく変わらない。これが日本オープンです」。
これまでの経験からして、そんなことはわかりきったことである。
「運、不運がどっちに転ぶか。昨日はそれが、良い方に転んだ。ただそれだけのこと」。
分かっちゃいるが、逆に不運のほうへ向いた時には「それはやっぱり腹が立つ」。14番。深いラフを避けてあえてバンカーに入れるつもりで打ったというティショットは、しかし不運なキックをして土手を駆け上がった反動で、みごとに砂に埋もれた。

「アゴの目玉」は出すだけで、3打目に乗せた長いバーディトライは、傾斜の上の難しいピン位置に、3パットをした。

痛恨のダブルボギーに「むかついた」。
一瞬、カッとなったが「これが日本オープンだから」と、気を取り直して「またフェアウェイに打つことだけ考えてプレーをした」と、懸命にこらえて上がってきた。

通算1アンダーは、1打差で決勝ラウンドに臨むが、特別な思いはまだ沸いてこないが「もう1回赤字では、回ってきたい。そこを目標に、残り2日も戦う」。
辛抱は続く。

• 矢野 東