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日本オープンゴルフ選手権 2016

石川遼は最後に見せ場も

大堀(右)と「難コースでこそ楽しくやらなきゃダメだよね」
3日目は、最後にやっと見せ場を作った。最後もまたラフからラフを渡り歩いてしまった18番で、約20ヤードのアプローチをチップイン。
劇的バーディに万歳してから、佐藤賢和キャディとハイタッチ。そして改めて、ガッツポーズとパフォーマンスの全部見せで、3日目の大観衆を沸かせてみせた。

アダムと、松山と回った2日目は3アンダーで存在感を示したが、組が離れたこの日は、精彩を欠いた。
「ティショットがフェアウェイに行かなかった。パーパットばかりになってしまった」と小技を駆使してショットの不振を補い、パープレーにまとめるので精一杯。

決勝ラウンドからは、2人1組の2サムでのプレーで一緒に回った大堀裕次郎と序盤こそ、笑顔の会話も「どちらかが悪いと、それもなくなってしまう」と反省しきりで、タフな条件でこそ「裕次郎と、楽しんでやらないとダメだよねという話をした」と、2人で懸命に心を震い立たせる場面もあった。

「今日は勝つために十分なスコアではなかった」と、同い年のライバルを驚嘆の思いで見上げた。「昨日までの僕らとの2ラウンドは、練習ラウンドだったのか。ヒデキは凄い。驚きの一言しかない」と、松山の猛チャージに関心しきりで「明日はヒデキの動向次第だが、2位以下のグループに入って行けるように頑張りたい」。
地元埼玉で4年ぶりに迎えた日本一決定戦で、最終日の健闘を誓った。

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