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トップ杯東海クラシック 2016

谷原秀人は依然、不振のV争い

最終日を前に、ついに単独首位に踊り出た。しかし本人には「いつの間にかいる感じで。実感が、まったくない。最低ですね」と、苦笑いしか出てこない。

「ショットの状態は、相変わらず」。不振を補うパットにどうにか救われてはいるものの、「自分がなんでこの位置にいられるのか」。
3日目も、原因を見つけられないまま終わってしまって「誰か、かわりに見つけてください・・・」。

最難関の16番は、屈指のパー3も6メートルのバーディパットを必死に拾った。「グリーン上だけは、自分が一番いいんでしょう。今日も本当にパットだけ」。そんな状態でも、このスコアで回って来られる。
「・・・成長、してるんですかね?」と賞金1位はすがるように、誰にともなく問いかけた。

悩んで、悩み抜いている間に、後輩の藤本佳則がこの日64を出して、4位タイに浮上してきた。可愛いがっている後輩の活躍には、やっとちょっと笑顔で「もっと来いよ、と」。

最終日もまた、3日目と同じメンツで回る。
こちらもまた、大学の後輩の池田と、今季好調の片岡と、目が肥えた地元名古屋のゴルフファンには、なかなか興味深い顔合わせも「自分は、なんとかショットをまっすぐ生かそうと、そればかり必死で」。
雰囲気を味わう余裕もなさそうだが、これまで単独首位での最終日最終組は5度あるが、すべて逃げ切りVのデータをせめて励みに、賞金1位の意地を見せたい。

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