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マイナビABCチャンピオンシップ 2016
時松隆光が必勝祈願(9月26日メディア懇親会)
10月27日に開幕する「マイナビABCチャンピオンシップ」は、大会をちょうど1ヶ月後に控えた9月26日、開催のお知らせと趣旨を広くメディアのみなさんに知らせる記者会見を行った。
その会場は、なんと赤い鳥居のほこらの前。出場選手を代表して出席した時松隆光(ときまつりゅうこう)は、「こんなの初めてです」と、ちょっぴり動揺しながら賽銭箱の前に立った。
2013年の今大会は、予選会のマンデートーナメントを突破して、初出場を果たした経験があったが「こんなところに神社があるなんて。知らなかった」と驚いた。
大阪の陣で、徳川家に敗れた豊臣方の武士が勧請したといわれる。コースの守り本尊として17番ホールのグリーン奥に鎮座する「黒石(くろいわ)」は、一昨年大会を制した小田龍一が、開催前に150円を投げ入れ、みごと優勝賞金3000万円もの御利益を頂いたという、ありがたいエピソードが残っている。
「それも、今知りました」と神妙に、あらかじめ自分で用意していた100円と、その直前に「これをどうぞ」と気を遣ったスタッフの方から渡された200円。合わせて300円を投入した。
「大会が無事、成功のうちに行われますように」と願う主催者のみなさんの気持ちも一緒に、「3年ぶりの出場でも良い結果が残せますように」とのお祈りにあわせるように、強く降り出した雨の中で、心をこめて手を合わせた。
鳥居の前で、抱負を語った。
前回、3年前の初出場は16位タイと、コースの印象は悪くない。それでも会場のABCゴルフ倶楽部(兵庫県加東市)は「1メートルでも3回に1回は外すイメージ。僕の中では、ツアーで一番」と警戒する高速グリーンと、90人余という限られた出場枠に「QTの選手にとっては出番がなかった試合」。
昨年までは、たいへん敷居の高かった大会で、今年は7月の「ダンロップ・スリクソン福島オープン」の勝者として堂々と名前を連ねることになり、2度目の出場でも「ぜひ結果を」と気が引き締まる。
鳥居の前で、本戦での健闘をお祈りしたゲンちゃんだ(9月26日)。