最後の18番は、左から6メートルのイーグルチャンスが決まった。力強くガッツポーズを振り下ろした。
「ずば抜けて凄いので、今日は自分のゴルフに徹することを心がけた」と、通算15アンダーで上がった時点で、すでに6打差ついていた松山のことは、あえて眼中に入れなかった。

ボギーなしの68で回って、10月のブリヂストンでの優勝を含む今季５度目のトップ10に食い込んだ。
残り3戦。「もう1勝したい」という視線の先には、偉大な人の存在がある。
27歳248日でジャンボ尾崎が作った、日本と名のつくタイトル3冠の、史上最年少記録の更新だ。
2013年の「日本ゴルフツアー選手権 Shishido Hills」と、昨年の日本オープンに続いて、今季シーズン最終戦「ゴルフ日本シリーズＪＴカップ」に勝てば、悲願達成。

会場の東京よみうりは「地元だし、コースも好きなので狙ってます」。明確な目標で、いよいよ終盤こそモチベーションを上げていく。

• 小平 智
• 尾崎 将司