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ダンロップフェニックストーナメント 2016
インターナショナルツアー!今年の目玉はケプカとトーマス、そしてグリジョ
まずは世界ランク21位と22位のブルックス・ケプカとジャスティン・トーマス。ケプカは今年のライダーカップの米国選抜メンバーにも名前を連ねて、今後ますますの活躍が期待される26歳だ。
最初にその才能を花開かせたのは、母国ツアーではなく欧州だった。圧倒的な飛距離で2013年の同チャレンジツアーで3勝をあげると、翌年には同レギュラーツアーで1勝。
2015年から米ツアーに凱旋したいわば“逆輸入”の飛ばし屋。我らが松山英樹を退け初優勝を飾った昨年2月の「フェニックスオープン」は、今週と同じ大会名称でもあり「フェニックスは縁起の良い名前。セベにウッズに、ビヨンに。蒼々たる面々が優勝しているし僕もぜひ、コースに自分の写真を飾りたい」。
185センチ、84キロの巨漢が繰り出す豪打はまさに圧巻。
本人は、初見参の宮崎でしかし「僕は本当はプレッシャーがかかった際のパットに自信がある。飛距離だけでなく、そこも見て欲しい」と、訴えた。
一方のトーマスは、2015年のCIMBクラシックでツアー初優勝を飾ると、今年の同大会で連覇を達成!
その際、これまた松山を2位に従えた若手のホープだ。
また、3代続くゴルフエリートで、祖父のポールは全米オープンや全米シニアオープンにも出場した経歴の持ち主。さらに父のマイクさんはマスタープロで、全米ゴルフ協会の役員をつとめていたことも。
そんな父の指導を受けた本人は、なんと生後18ヶ月でクラブを握り、6歳のころにはすでに試合に出場していた。高2で米ツアーのウィンダム選手権に出場。予選突破を果たすとアラバマ大に進んで、腕を磨いた。
大学リーグのランキングではジョーダン・スピースを従え、トーマスが1位というライバル同士。
いまは、大学を中退して一足お先にプロになり、世界ランク1位にも輝いたスピースを追い越すことが目標という。
今回は、初来日にあたって今大会の評判を、“歴代覇者”も含めて集められるだけ集めてきたそうだが「ウッズも、ルークも、ジミー・ウォーカーもそして友人のスピースも。本当にみんないい印象しか言わない。それだけ良いことしか出てこない大会も、めったにない。僕もぜひ頑張って、優勝をつかみたい」。
そして、グリジョだ。リオ五輪では、アルゼンチン代表として善戦した童顔の24歳に、おなじみの方もおられるかも。今年の「ISPSハンダグローバルカップ」で、惜しくもプレーオフに敗れて、日本ツアー初出場にして、初優勝こそ逃したが、昨季の米ツアーでは新人王に輝いた。
今週のダンロップフェニックスで改めて日本制覇を目指す。