Tournament article

ゴルフ日本シリーズJTカップ 2016

ゲンちゃんが2年越しの再タッグ!

ドM中?! いえいえ、剱持さんに腰をほぐしてもらってます。
今年、7月のダンロップ・福島オープンでツアー初優勝を飾った時松隆光。初めて踏むことになった、このシーズン最後の強者の祭典に、恩人を招き入れることにした。

今週のキャディをつとめる剱持直也さんは一昨年のファイナルQTで、時松のバッグを担いだのを最後に“引退”していた。

7月の優勝時には、期間中に何度も激励のメールをくれて、「もし勝てたら、最終戦で担いでください」と時松も、当時はなかば、冗談めいて返事を書いたのが、現実のものとなった。

QTは、翌年の稼ぎ場を求める戦いであり、いわば選手たちにとってはどん底の舞台。「剱持さんには、一番悪い試合で終わらせてしまっていたから」。恩人に、最高の舞台をプレゼントして、改めて最後の花道を作ってあげようと思ったのだ。

そんなこんなで2年ぶりに、1週間限りの“復帰”を果たして「ゲンは本当にいい子なんです」と、感激しきりの剱持さんは「ドSキャディ」と、かく言う時松は、これまた「ドMプロ」で、「ドSの剱持さんに、ドMの僕は言いなりです」と久しぶりのコンビネーションもばっちり(?!)である。

今年は、初優勝の直後に、優勝賞金1億円のツアー外マッチプレーで勝ち、取り巻く環境はがらりと変わっても、「僕は、税金対策に悩むくらい。何も変わらない」と、質素で堅実な性格は、今の登録名に変える前の源蔵こと“ゲンちゃん”のまま。

初優勝のあとは、結果にいまひとつ恵まれずに、賞金ランクは55位でこの大舞台を迎えたのは「これだけ、試合に出続けたのは、初めてだったし今後は体調やスケジュール管理を徹底しなければ」との反省は、来季以降の課題として持ち越しだ。

とにかく、今年も残り2日。
2日間で通算2オーバーのままでは終われない。「どベタで終わるのも、恥ずかしいので剱持さんと、赤字にします」。足並みそろえて、週末の上昇を誓った。

関連記事