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日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills 2016
若い2人には試練の1日
この日は4時30分に起きたという小袋。首位からスタートするプレッシャーよりも、「朝起きれるかなという心配のほうがあった」。初日は、18時前にホールアウトして、薄闇の中で練習をして、帰って食事をして、風呂に入り、翌日の準備をしてようやく床についたと思ったら、もう起床。
「起きるのがしんどかった」。今大会は、4日間とも全選手が1番ティから出るワンウェイスタートの9組目は、7時51分にティオフしたが「昨日より、ショットに安定感がなかった」。午前中は、さほど風はなくても、「今日は我慢の日だと思った」。5つのボギーも、通算スコアは1オーバーに止めるので精一杯だった。
「それでも3日目は、まずまずの位置で迎えられるのかな。なんとか最低限のスコアでおわれたのかな、と思う」。8位タイで決勝ラウンドに望みをつなげた。
そして、この日は4時に起きて、6時30分の1組目にスタートしていった池村は1番からさっそくボギーに。「ティショットが捕まらない。すべって右へ。ショットがひどかった」と、ドライバーの不振が次第にアイアン、パットへと波及して「グリーンに乗せられない。アプローチも寄せられない」と、我慢の限界はついに後半の12番でやってきた。
スプーンで打ったティショットを、左に落としてひとまず脱出しても、110ヤードの3打目をダフって池に入れた。「あそこは下手くそでした」と、ダメ出しのトリプルボギーを打った。
「今日はトータルでアンダーパーなら上出来。ボギーは来るものと思ってやった」と覚悟はしていたが79を打って、通算6オーバーまで落ちたのはさすがに計算外だった。
思えば11番。2.5メートルのチャンスを逃したことで、「気持ちがネガティブになってしまった」。38位タイまで順位を下げたが決勝ラウンドに向けて、懸命に震い立たせた。「今日で悪いのは全部、出たと信じて。トップ10を目指して通算イーブンパーまで戻せるように頑張ります」。
弱冠二十歳も改めて、難コースに果敢に挑む。