首位と2打差から出たこの日は、4番でボギーを先行させたが、8番、9番で連続バーディ。
後半16番では長いバーディトライを沈めて3連続バーディとし、2桁アンダーでV圏に躍り出た。
最後18番はグリーン手前のエッジからパターで転がし寄せるバーディで締めくくり、首位とは3打差。
青木功(1983年)と大学先輩の松山英樹(22年)に続く、日本勢3人目の大会優勝もにらめる好位置で最終日を迎える。
ホールアウトした直後は、「まだ自分の順位がわからない」と、話した蟬川。
「ボードを見ることによって、守りに入ったりいつもの自分らしさがだせない」と、もっともスコアが動くといわれる土曜日も頑として順位ボードから目をそらしてプレー。
それでも「12番は押し出してミスしたし、11番の3パットももったいなかった」と悔やみ、「明日はそういうのがないように」と自戒し、「きょうと同じような目標で、1日やりきれればいい」と、最終ラウンドを見据えた。
日本勢は蟬川ほか、4人が決勝ラウンドを闘っており、55位タイで予選通過していた久常涼が「66」で回り、通算7アンダーの27位タイに浮上。特に、後半上がりの5ホールで、3連続締めを含む4つのバーディが光る。
首位と7差を追って出る最終日。
「明日もいつもどおりにプレーができればいい」。
PGAツアー昇格の初戦。21歳の等身大をぶつけてくる。
松山英樹は、「67」の5アンダーで、通算5アンダーの50位タイ。
桂川有人は、「76」と崩れて通算2オーバーで80位に順位を下げた。