前日初日は午前スタートに、午後からの選手たちの声も最初は疑った。「風なんてないじゃん」と、午後スタートのこの日もタカをくくって出ていったが、「すぐにあっ、こういうことか、と」。勢いはさほどでなくても上空を舞う風は難解で、「攻めきれなかった」。

この日、後半の1番で、唯一奪ったバーディも「ティショットでフォローに感じたけど、実際はあげていた」と、読み違えた。60ヤードの2打目は9番アイアンで「風に乗って、ピンに寄っていくと思ったのに」。ショートして花道に落ちた。この15ヤードの3打目を、チップインしたのはラッキーだった。

なぜかこの橋本カントリークラブは何度まわっても、コースの特徴が覚えられない。「今、何番ホールをまわっているか。ティグラウンドの看板を見て、初めて分かったり」。それも難解なゆえなのか。
高低差のきついコースは、セカンド地点からグリーン面が見えないホールが多く、その分、竿が通常より長くしてありそれが目の錯覚になり、「実際よりも近く見えて。見た目と数字が合わない」。
難条件とこの日の風と、ホール間の高低差と。体も頭も使いすぎて、上がって第一声が「やばい、疲れた･･･」。
2日目にしてようやく慣れてきたコースも、今夜熟睡したら、すっかり忘れてしまいそうだが「今日はノーボギーだったし」。我慢のゴルフを自信に、3日目はまた心新たに挑む。

• 薗田 峻輔