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長嶋茂雄 INVITATIONALセガサミーカップ 2016
4打差首位の谷原秀人は「ミスターに、失礼があっちゃいけない!」
終盤は暴風雨が吹き出した中でも5番アイアンで、「風にぶつけて、思うようなフェードが打てた」と、先週末にドラコン王のDVDから習得したショットは相変わらず好調で、もうあと一歩はパット。
14番では2メートルのチャンスから、3パットのボギーにした。
「あそこは左につけると難しい。上りのパットにしたかった」と、わずかな返しのパットも微妙な下り傾斜で、若干スライスと読んだがまっすぐ抜けた。
2週前の全米オープンの後遺症も、まだ若干残っており、いくつかの取りこぼしは残念だが、最終日に単独首位に立った試合で負け知らずの男には、なおさらツアー通算12勝目の大チャンスには違いない。
「これで負けたらショック」と、自らにプレッシャーをかけた。
「勝ちきれるように頑張る」と気合いを入れた。
今季初Vに王手をかけて、最終日の一番の注意点が“ミスター”のこと。
大会名誉会長で、大会にもその名を冠した長嶋茂雄氏は、この日2日の大会3日目にすでにコース入りして最終日は1番ティで、闘いに出て行く選手たちを見送ってくださるそうなのだが、広島県出身の37歳は、根っからのカープファン。
読売巨人軍の終身名誉監督に「いまカープが絶好調ですね」なんて言おうものなら・・・。「怒られるよね? そんな失礼、あっちゃいけないよね」とその点だけは、今から肝に銘じてV争いに臨むつもり。