Tournament article
中日クラウンズ 2016
小平智が先行投資で好発進
高い目標を掲げて、今年もトレーニングや調整に励んだこのオフは、高い買い物もした。数百万円で購入した弾道計測器「トラックマン」は、主にドライバーのヘッドスピードは、スピン量を確認する目的で使用されることが多いが、小平は課題のショートゲームで活用した。
「今までは、アバウトに打っていた80ヤードから90ヤードをちゃんと振り幅でどういう感じで打てているか、と。データで出るので、これぐらい上げればどれだけ飛ぶか、というのを自分の体で分かっていれば、プレッシャーがかかったときにもちゃんと打てるはず」と、その成果を実感できれば「高い買い物も、安いもの」。
あまり好きではなかったパター練習も上りと下りとスライスフックの4方向から打って、12球連続で入るまで止めないなど、ゲーム感覚で磨いてきた。初日の2位タイスタートにも「自分がやってきたことが、間違いじゃないと思えるし、今までの練習を続けて行こうと思える」と、手応え十分。「優勝目指して頑張る」。和合でのツアー4勝目は、何よりの自信になる。