Tournament article
ダンロップ・スリクソン福島オープン 2016
スナッグゴルフ全国大会で個人V! 薗田峻輔が好発進
「パットで足が動いているってホントかよ?!」。コーチのアドバイスも半信半疑で、太モモにゴムを巻き付け下半身を固定させて、打つ練習を重ねてみたら、確かに。
「動いてたみたいで。そこらへんを意識してやるようになったら、入るイメージがついた」と、効果てきめん。スタートの1番から、立て続けに2メートル半のチャンスを逃さずに5番や7番は、相変わらずキレキレのショットで、ピンそばのバーディを奪うと16番では長い8メートルも逃さず、3連続バーディで上がってきた。
先週日曜日の17日に、今年はここ福島県のグランディ那須白河ゴルフクラブ(那須コース)で行われた「第14回スナッグゴルフ対抗戦JGTOカップ 全国大会」で、3年ぶりに“JGTOドリームチーム”に名前を連ねた。
そもそもプロゴルファーが、同大会でチームを編成して小学生と一緒に戦おうと6年前に提案したのが薗田であった。“発起人”として、今年はきっちりと仕事を果たした。
「誰にも負けねえ」と宣言した個人の部で、アルバトロスが2つにイーグル3つ。バーディ3つのパー1つを記録して、堂々15アンダーは21ストロークで“優勝”に輝いた。
前回の2013年大会に参戦したときには、自分よりもまだ良いスコアで回ってきた子が数人いて悔しい思いをしたものだ。
小学生相手に大人げもなく(?!)“リベンジ”をかけた今年は“悲願成就”をした勢いが、今週も続いている。
久しぶりに見た子どもたちの成長ぶりも刺激になっている。「前に出たときには、もうちょっとみんな和気藹々としていたような気がするのに、今回は凄く良い緊張感があって。“今日はプロと一緒に回るけど、それが何?”みたいな空気。俺どころじゃない感じで、さすが全国大会だと思った」。
真剣な子どもたちの姿に打たれた。
「れっきとしたひとつの大会として、成り立ってきているのだと思った」と、無類の子ども好きには、なおさら微笑ましく、頼もしく、幼いパワーに触発されて、今週は“2週連続V”を狙っていく。