先週は、スコットランドで呆然と週末を過ごした。「意気込んで行って、気持ちが入り過ぎた」と、自身2度目の全英オープンも、予選落ちを喫して「けっこうショックだった。へこみました」と、ぼーっとテレビでステンソンと、ミケルソンの優勝争いなど見ながら、「ここで自分もやってたんだな･･･」と、どこか人ごとのように考えたりした。

「今回は、良い経験になったというより悔しい方が大きい。場にのまれた感がある」と、それだけに「必ずまたここに帰ってきてやるぞ」と、いっそう気持ちを強くしたものだ。
「今回は、一緒に回った選手と引けを取ることはなかった」と、3年前の初挑戦から明らかに、成長のあとを感じただけに、悔しさも募った。
「ただ、適応能力が違った」と多くの課題を持って、思い出の舞台に帰ってきた。

2年前に初回大会を制してツアー通算2勝目を飾ったこのダンロップ・スリクソン福島オープンは、古閑美保さんと初めて出会ったトーナメントでもある。
大会主催のスリクソンの契約プロとして毎年、会場を訪れ宣伝大使として活躍している古閑さんは今年、初の試みとして、週末に地元ギャラリーを集めて観戦ツアーを実施するだけに「僕は、僕のプレーで盛り上げたい」。
先週のイギリスでの悔しさを晴らすためにも“共働き”の今週末は、古閑さんに自身の優勝シーンを解説してもらう･･･なんてことになれば、大会もいっそう盛り上がりそうだ。

• 小平 智