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レオパレス21ミャンマーオープン 2016
復活元年! 上平栄道は2度目のミャンマー
「打ち過ぎて、思い切り打ってしまって、カップに当たってぶわーっと2メートルも行ってしまった」。返しのパットをしのいで、次からはしっかりとタッチを合わせた。
2番で1メートルのチャンスを逃さず、「あとは危なげなくノーボギーで回って来れました」。
初シードは2010年。当時は、ドンこと杉原輝雄の160センチを差し置いて、もっとも小さなシート選手と言われた。158センチの身長で、4年間守ってきたシード権。昨年、喪失。
しかし不屈の精神で、わずか1年で這い上がってきた。
主戦場のチャレンジトーナメントは、昨季の“最終戦”「JGTO Novil FINAL」で、逆転優勝を飾って、賞金ランキングも“逆転”のトップ10入り。
今季前半期の出場資格がある10位に滑り込み、権利を取り戻した。
復帰元年の今季は、自身の初戦にあたるこの大会は、自身2度目のミャンマーだ。
2度目の出場に、「前回は、ミャンマーもまだまだ治安が悪くて。タクシーで、ずいぶんふっかけられた記憶があります」。今は、見違えるほどの経済発展をとげた国で、あのときの分を埋め合わせても余るほどの活躍がしたい。
小柄な体格と、ちんまりとした童顔は、いつまでも若く見えるが38歳。シード権の4年間は何度も優勝争いに絡んだが、勝てないまま。もちろん、初Vは喉から手が出るほど欲しいが不惑を前に、手にしたいのはどんな連戦でも疲れない体。
チャレンジトーナメントを主戦場にしていた昨年あたりから、「あちこち痛いところが出ていた」。今季は、初めて松尾トレーナーと正式契約を結んだ。今週のミャンマーでも「がっつりやってもらっている」と手厚いケアで、その成果のほどをさっそく実感している。「まずチャンスを作ることが大事で、そのチャンスが来たときに、すっと行けるように」。日々、準備を怠らない。