Tournament article
HEIWA・PGM Challenge II 〜 Road to CHAMPIONSHIP 2016
攻めのスプーンが奏功。中里光之介が1打差2位タイ!!
好スタートの中里だが、スタートホールから好調だったわけではない。スタートの1番ホール、ドライバーを振り抜いたティショットはまさかのチーピン。ボギー発進となった時、決断の時だった。
「あの時点で、今日はドライバーを持たないと決めました。スプーンやユーティリティで勝負しましたけど、ここのコースはフェアウェイをキープしないと話しにならないので、功を奏しました。アイアンも良かったし、スコアに繋がりましたね。」
まさにコースマネジメントが生んだ結果だ。
決して逃げではない。
「先週ドライバーのミスが多くて5回もOBを叩いてしまったんです。僕の憧れのヘンリク・ステンソンもスプーンが武器ですし、僕も芯に当たれば他の人のドライバーよりも飛んだりもするので勝負しました。攻めのスプーンです。」
芯に当たれば280ヤードは飛ぶという中里のスプーン。この日は18ホール中、9ホールでスプーンを使用しての結果は、まさに攻めのスプーンと言えるだろう。
チャレンジトーナメントも今大会を含めて残り4戦。賞金王も狙える位置だが、目の前の一打に集中している。
「狙いはもちろん1位ですけど、そこばかり意識しても結果にはつながらないと思うので、いつも自分に課している課題をしっかりこなす事だと思います。当たり前の事なんですけど、基本が出来ていないとね。最終日も今日と変わらず、ドライバーは振らないと思います。4戦しかないではなく4戦もあるんでと思って、思い切りやります。」
攻めのスプーンが中里を優勝、そして賞金王へと導く。