Tournament article
太平洋クラブチャレンジトーナメント 2016
最後まで優勝争いを演じた塚田好宣と吉永智一
敗北はしたものの、優勝した丸山大輔に最後まで喰らい付いた塚田好宣、そして途中までトーナメントリーダーで引っ張ってきた吉永智一の2人だ。
「7番ホールのティーショットをスプーンで打って、左に引っ掛けてOBにしてしまいました」昨日までの自分なら左に引っ掛けてもOBのあるところまでは行かなかったはず。
「なんでですかね、飛びすぎちゃってたんですよ」と、優勝へのアドレナリンが出ていたのだろうか、思わぬところで急ブレーキとなってしまった塚田。
9番では1mのバーディーパットを外してしまう。「このままだと賞金ランキングでも大輔(丸山)に抜かれるかもしれないと思って」。そして序盤から吉永のパットが幾度となくカップに吸い込まれていくことで焦り出したという。
後半は丸山、吉永の二人に導かれるかのようにパットが決まり出した塚田。16、17番で連続バーディーを奪い首位の丸山に1打差まで迫るも、1打届かず2位タイで終えた。
「ぎりぎり賞金ランキングのトップは死守しました。あとは来週も上位を目指して頑張ります」とチャレンジトーナメント賞金王へ意欲をみせた。
同じく優勝争いの渦中にいた吉永。「調子が悪かったから。それでもここまで頑張ったでしょ」と渋々応えた。調子が上がらない中でも今日の組合せがリズムを作った。昔から良く知る2人とのラウンドだけに、お互い会話をしなくても意思の疎通ができた。
「反省するなら16番のダボかな」優勝へのプレッシャーからなのか、15番から3ホール連続でスコアを落としてしまう。いづれもショットが右に行ってしまったから。「ずっとこの右にいくショットが出るから調子悪いんだよね。それでもパーを拾い続けていこうとすれば何とかなったのかもしれない」と後悔も。
「あとは最終戦を残すのみ。ショットの調子を取り戻して頑張るしかないね」と、すでに気持ちは最終戦へと切り替わっていた。