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RIZAP KBCオーガスタゴルフトーナメント 2017
65を出した宮里優作は「お客さんに喜んでいただけるのが一番」
打つ瞬間に、お客さんたちが息をつめて待つような、いつもの張り詰めた空気は今年の芥屋にはない。
大会を盛り上げていただくためとはいえ、「中には音が気になる選手もいるかもしれない」。
選手会長として、やはりその点が気がかりで予選の2日間で、選手の意見を集めて回ったが、杞憂に終わった。
「いつもの雰囲気と違っていていい」といった肯定的な意見ばかりが聞けて宮里優作は、安堵した。
優勝争い中の大堀裕次郎は、「PGAのフェニックスみたいな大会が、ひとつくらいあってもいいと思っていた」と言った。
今年2月に松山英樹が制した米ツアーのウェイストマネジメントフェニックスオープンである。アリゾナ州のスコッツデールで行われる今大会は、名物ホールの16番パー3に、音楽あり、お酒あり・・・とエンタティメントが凝縮されており、毎年地元ファンはこのホールでのお祭り騒ぎを楽しみにしている。
あれにも似た雰囲気を今年の芥屋に感じた大堀は、「ハワイに来たみたい」と心躍らせながら、V争いに興じている。
「会場を、夏祭りの雰囲気にしたい」。
そんな主催者の構想を、宮里は昨年に聞いており、選手会からも、事前に色々意見も出させてもらったりしていた。
「でもここまでにぎやかにやって下さるとは思わなかった」と、良い意味で目を剥きながも「選手たちにも評判が良いので安心した」という宮里自身、スタートでは妹の藍さんを通じて交流がある、歌手の「AI」さんの「E.O.」の愛曲に乗って3日目にぐぐっとスコアを上げてきた。
「初日が大事と言っていたわりに、だいぶ下のほうにいた」と反省の出遅れ分を、インスタートの裏街道から出たこの日、ボギーなしの65で一気に取り戻してきた。
「コウライグリーンにもだいぶ合ってきた」と、まだまだ優勝も狙える位置に。
スタート時の選手紹介ソングも、3日目のこの日は宮里も参加して盛り上げた、ホールアウト後のアプローチ合戦も、すべては「お客さんが、喜んでくださることが、僕らも一番。明日は序盤にトップを伺える位置にいないといけない」。
最終日こそ、お祭りムードは最高潮!
真夏の芥屋を、自身のゴルフでも盛り上げられるといい。