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日本オープンゴルフ選手権競技 2017

石川遼は予選落ち

復活の糸口を探りながらのラウンドは、出だしから大けがをした。61位からの巻き返しを狙った2日目は、インスタートの10番でいきなりダブルボギーを打った。

左足下がりのラフから打った2打目は、「フェイスが開いて入ってしまった」とクリークに打ち込み、3打目は今度はグリーンを越して、アプローチもまた乗らずに5オン1パット。
さらに次の11番ではボギーを叩いて、早朝のスタートから駆けつけたギャラリーからさっそく大きなため息が漏れた。
「優勝争いしたいと思っていたけど、今の状態では厳しい」。

前半インを39で折り返すとますます雨が激しくなった。直後の1番から叩いた3連続ボギーのティショットはどれも右に曲がった。
パー70のコースでいうなら2番目の自己ワーストタイ記録となる「77」を打った。
帰国初戦の予選落ちを喫して「今はたまたま真っ直ぐ飛んだ時に、自分が一番びっくりしているという状態」と、アメリカから持ち帰ってきた症状は深刻だ。

「今までより10〜15センチも手が浮いた状態で、インパクトを迎えてしまっている。それをどうやって、アドレス時と同様の位置を再現するか。それに関しては右の股関節と手首の使い方。自分的には昨日、大幅に修正を加えてやった」と、すでに脱却の策を講じてはいるが、即効性はなかった。
「今までと違う動きが体に馴染んでいくには、何千球もかかると思う。これから今年いっぱいの課題」と本人も、長い道のりを覚悟している。

「“曲がるのがたまたま”と言えるようなスイングにしていかないといけない。これから試合を通して、という形になると思う」。
しばらく腰を落ち着ける日本で、自分との格闘が続く。

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