Tournament article

三井住友VISA太平洋マスターズ 2017

こちらは賞金4位。小平智は「明日こそ爆発して優勝」

2日目もまた伸び悩んだ。「寒いのが苦手なので、冷えてくると身体が動かなくなってくる」と、思うようにバーディが獲れなかった。

15番では完璧に読んだつもりが痛恨の3パット。
ほかにもチャンスがいくつかカップに蹴られた。
特に午後から西日がさして、光と影のコントラストが強くなった。
「グリーンにたくさん影がついて、傾斜が読みづらかった」と、モノにしきれなかった。

ストレスのたまる展開も、「悔しいのは悔しいですが、あまり表には出さない」。
ひとつは、キャディの大溝雅教さんの存在だ。
「訳の分からないダジャレとか言ってくれるので、和みます」とそれが、コンビを続けている何よりの決め手だ。

また、レッスンプロの父の教えでもある。「昔からオヤジに喜怒哀楽を出さないほうが、弱みが見えないからいい、と」。
喜びもしないが、悔しさも表に出さない。
「内面は、めっちゃ悔しがっていますが、クラブを投げたりとかもしない。それをすると見ているほうも、気分は良くないので」。

18番で221ヤードの2打目は「完全に池に入ったと思った」。それでも顔色ひとつ変えず、ボールがぎりぎり残っていても、笑いもせず3打目のアプローチを淡々と寄せてバーディ締めに「ご褒美だったのかな、と」。
3打差3位で耐えて「いい位置にいる。この2日は足踏みしたが、明日は爆発して優勝したい」。
最終日こそ、初日9アンダーを出した再現で今度こそ、愛妻の前で勝つ。

関連記事