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カシオワールドオープン 2017

今季自身の最終戦で1打差の2位に! 気になる石川遼の来季は

最後18番で、3メートルのバーディパットを沈めて握った小さなガッツポーズに感謝が溢れた。結局1打差で破れはした。それでも、アメリカで苦しんで、帰ってきた日本でもまた苦しみ抜いた、その1年の最後の最後に復活Vまであと一歩まで行った。
カシオ所属のホストプロが2年ぶりのホスト試合を2位タイで締めくくった。

昨年大会は、松山と出たワールドカップと日程が重なっても、快く送り出してくださった。「海外で転戦するスケジュールの中でもいつも応援してくださったので。今週、どれだけ恩返しができるか」。
帰国初戦から、6試合ぶりに今季初の予選通過を果たした先週からどうにか2週連続の決勝進出には「予選を通って良かった」と、そんなスポンサーのみなさんの声ももれ聞こえた。
声高ではなくとも「頑張って欲しいなという、見えない思いは伝わってきて、そこからもうひと伸びを諦めないで3日目、4日目をやれた」。

ホストVこそ献上できずとも、「セカンドをミスしたり、3打目を寄せきれなかったりで。前半のパー5で上手く攻めることが出来なかった。前半の内容からすると、優勝はきつい」と、まだまだ反省材料はてんこ盛りでも、ボギーなしの66を出して、心配かけ通しだった方々を、少し安心させられただけでも大きな収穫だった。

「一歩一歩、自分のゴルフが良くなって、今週は二歩くらい進めた感じがする」と、明るい話題を届けることが出来て良かった。
「来年に向けても頑張りたいなと言うプラスの思いで一杯」。

来季は1月早々に、バハマで開幕する米二部ツアーで米本ツアーへの復活をにらむ。いったん、4月までを区切りに居座るつもりだ。
1ヶ月あまりの短いオフ。「やるべきことは一杯ある」。
今年最後のホスト試合で掴んだ手応えを何よりの餞別に、また旅に出る。
スポンサーや、大勢のファンに海の向こうで今度こそ、明るいニュースを届けてみせる。

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