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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2017

宮里優作は「どうしたものか」

ここで勝って逆転賞金王のシナリオ。諦めてはいない。諦めてはいないからこそ、悔やまれる。2日目の最後に「4パット・・・まさかでしたね。いやあ・・・キツい、キツいなあ」と、さすがになかなか立ち直れなかった。

17番のバーディで、通算4アンダーは首位タイに並んで、後ろの組もまた、17番のパー5でスコアを伸ばしたとしても、「4で上がれれば、1打か2打差くらいで終われるんじゃないか?」。
そんな筋書きも、最後に書きかえを余儀なくされた。
3番アイアンで打った18番のティショット。一度はピンの近くに落ちたが、傾斜を登り切らずにトロトロと、下ってきて手前の13メートル付近で止まった。

長いバーディトライは「手前よりは奥のほうが良いと思って少し強めに入れたら思ったより速かった」と、2メートルも行きすぎた。
フックすると読んだ返しのパーパットは左に切れて、それでもめげずにまた「フックと読んだがけっこう曲がって、最後も真っ直ぐかなと思ったらフックした」。
読みはことごとく外れてダブルボギーで、通算2アンダーの3位タイに落ちた。

首位とはわずか3打差。それでも「追いついておきたかった。悔しい」と、そのあとすぐに行った練習グリーンでも何度か寒空を見上げて、やるせない思いを白い息で吐き出した。

「18番は、4日間で2オーバーで良いと思っていたのですが、ダボでもうストックが無くなってしまった」と小平とは約1700万円差で追う優作には本当に、もう後がない思い。
最後の18番に象徴されるように、「今日は急にパットがおかしくなっちゃて。どうしたものか」。
賞金1位の小平智は通算3オーバーと、足踏みを続けている。その隙に、残り2日で大逆転の秘策も練り直しだ。

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