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日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills 2017
九州の神童! 清田太一郎がシンゴに感謝
77を打って上がった練習場で、相談を持ちかけたのは片山晋呉。“創意工夫の権化”に症状を話して助けを求めたら、数ある処方箋の中からとっておきを教えてくれた。
「次の日からすぐ試して先週は予選落ちはしましたけれど、今週も引き続き、やらせていただいている。今日は本当にそのおかげ。感謝しかない」と、後半インコースの「宍戸のアーメンコーナー」にさしかかるまでに獲った3つのバーディが、何よりの貯金になっという。
「シンゴさんのおかげで、うまくゲームを組み立てられた」と、好発進した。
ファイナルQTランク25位の資格で参戦中の今季は、実に4年ぶりの本格参戦である。
その間に次々と若手の台頭が進んだが清田こそ数々のタイトルを総なめにして、ジュニア時代に天才の名を欲しいままにした“九州の快童”だった。
今でも、ジュニア上がりの30代前後の選手たちの口から名前が挙がるときがある。そして、みな「清田さんに影響を受けました」とか「今も憧れです」とか心酔しきりで語るほど。
03年のプロ転向後も活躍を大いに期待されたが、ついに賞金シードを獲れないまま一昨年は1月に股関節、昨年は2月に足首と、2度の手術で「満身創痍」。
今季、久々のツアー出場にも思うがまま練習できないストレスを抱えながら、懸命に浮上のきっかけを模索している。「僕など全然。今は、永野くんなどいい選手がたくさんいる」と、同じ熊本出身の後輩の名前をあげて「むしろこれからの子たちがまた彼らを目指して頑張ってくれれば男子ゴルフは明るい」と謙遜したが、まだまだ後身に譲る年齢でも、ゴルフでもない。