今年、和合でまた新たな歴史は、5年ぶりのAO対決という、この上ない舞台で刻まれた。

JGTOの会長に就任して2年目の今年は、昨年以上に重責に追われて、自分で思っていた以上に時間も奪われ、ゆっくり練習する時間もない。

昨年11月の富士フイルムシニア以来の実践に備えてせめて、体は万端の状態に整えてきたといっても「年齢相応に、ゴルフは下手になっている。ジャンボとも、張り合ったのにダメだった」。

最初にスコアが動いたのが、3番のトリプルボギーというのも堪えるが、それでも「コースに立つことが自分の人生。今、ここに居られること自体が凄く嬉しい」。

昨年、自ら打ち立てた、73歳と7ヶ月28日のツアー最年長出場記録をまた塗り替えて、この日は74歳7ヶ月27日目。大会主催のCBCテレビの大石幼一・会長から記念のトロフィーを受け取って、感謝しきりだ。

同世代の人たちのみならず、この日AOに挟まれて緊張しきりで頑張った二十歳の星野陸也ら、「次の東京五輪を目指す若い人たちにも、ゴルフっていいなって、思ってくれるといいな」とJGTOの会長としても、日本全国のゴルフファンに元気と勇気を届けられたのなら、本望だ。

昨年は、初日の9ホールで断念せざるをえなかったが、今年はなんとか18ホールを完走して「明日も回るぞ。36ホール、頑張る」と、74歳が気合いを入れた。
「今日はエージシュートをやろうと思ったが、ダメだった」。
2日目も、通算15オーバーからの決勝ラウンド進出も遠い夢でも、残り1ホールでまだ、大きな目標を、狙っていける。

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• 青木 功
• 星野 陸也