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フジサンケイクラシック 2017
首位の崔虎星(チェホソン)は「ゴルフはメンタル」
前半はずっとパーでしのいできたのに、この日3日目に、最初にスコアカードが動いたのが13番での3パットのボギーというのは「残念」と地団駄も15番で、10メートルの長いバーディパットをねじ込んだ。
さらに17番では6メートルを沈めて、土壇場で2打差のトップに。
2013年にワンアジアツアーの枠で出た「インドネシアPGA選手権」を制して、日本ツアーのメンバー入りを果たしたがその後、賞金シードはいつも、シーズン終盤になって、やっと成績を出して確保するというパターンが続いており、「どうしてかな。確かに、秋以降にいつもゴルフが良くなる。秋生まれだからかな?」。
いつも、ウェアは絶妙の色合わせ。コースでも、ショット後にぶんぶん、クラブを振ったりコミカルな動きは見ていて飽きない。インドネシアで勝ったときには、ショット後に勢いあまってすってんころりん。プロゴルファーが、芝生に尻餅をついた姿はけっこう衝撃的だった。
水産高校を卒業後に、就職した水産加工工業で、大けがを負ったのは、20歳のとき。マグロの解体作業中に右手親指の第一関節のほとんどを切断した。
自身の腹の肉を移植する手術を受けたが、冬はそこの肌が荒れて、血が出ることもある。左手の親指よりも長さが短く、普段の生活にも支障がないわけではないが逆境を乗り越えて、プロになった。
25歳から、覚えたゴルフは完全な独学。今の若手のように、お手本どおりの美スイングではないが、「ゴルフはメンタル。正解もない」との断言に“タイガースター”のプライドがにじんだ。