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日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯 2017

重永亜斗夢は「なんせ久しぶりでして」

パター1本で、これほどゴルフが変わるのだ。アトムの2017年も、やっと幕を開けた。「なんせ久しぶりにパットが入った」と、6バーディ(1ボギー)の67で、好発進した。

唯一ボギーの14番では、不運もしっかり乗り切った。
「バンカー狙い」のティショットで210ヤードのパー3も攻略しきったと、大満足で行ったら、土手の傾斜に横たわる2本のバンカーレイキにみごとせき止められて、そっとレイキは動かせても、ボールが一緒に動いてしまいそうで、素振りも出来ない。そんな状況から、どうにかグリーンの奥まで運んだ。

そこからどうにかグリーンに乗せて、1メートル半のナイスボギーでしのいだ。
終盤の17番では、上って下る長い長いバーディトライもどうにか2パットにおさめて、最後は2メートルのバーディチャンスもしっかりと、決めてきた。

海外初戦のシンガポールから数えて3試合で予選落ち。
国内開幕3戦なら、2週前の中日クラウンズでやっと通っても、62位と愛機のはずのピンパターに苦戦していた。

今週はリオ五輪と同じ癖の強い洋芝に、2ボールのマレットタイプをバッグに入れたら「強く球が出て、ラインを消して打てる。下りでもある程度は打ったほうがいい」というこのコースで「ドハマりしてくれた」と早速、手応えをつかんだ。

シード3年目の今季は「優勝を」と、開幕から意気込みすぎた自覚があった。
開幕から3戦とも、気合いをくじく初日のボギー先行にも足を引っ張られたがやっと、今週はスムーズなスタートが切れた。

「まだまだ上手くないのに優勝だけちらついて、空回り。二歩も三歩も引いて、自分のゴルフに集中していく」。
謙虚な心が初日の好スコアにつながった。

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