Tournament article
SMBCシンガポールオープン 2017
伊澤利光は予選落ちも復帰戦にまずまずの手応え
第1ラウンドの78は、「3パットが2回と、池に入れてトリを打った分」と、気持ちの整理もついている。
「あと全体的にはバーディチャンスが少ないこと。特にショートアイアンが、5メートル位内に乗らなかった。1ピン位内のパットがなかった」。
アイアンの距離感が、まちまちなことは出発前から気づいていた。「シャフトが合っていないのか、スピン量もまちまちで、全然飛ばなかったり、いきなりピッチングで160ヤードも飛んでしまったり」と、3日目の第2ラウンドの最終18番も、狙ったピンを大きく越えて奥まで行ってしまったり、最後まで戸惑った。
このあと「レオパレス21ミャンマーオープン」も連戦するため、そこは帰国後に改めて調整しなおすとして、「あとは試合に慣れることと、それも踏まえて練習していくこと」と、日本の開幕までに解消しておくべき課題もシンガポールで見つかった。
「トレーニングをしてきたから、暑さにも慣れてきたし、安心しているのは球が散っちゃうとかが、なかったこと。あとミスが続いても、しっちゃかめっちゃかにはならなかったし、うまく立て直すことも出来た」。
スタートのアナウンスコールでは「ジャパニーズレジェンド」と紹介された。
再び輝くためにも「失ってきた自信をもう一度、取り戻したい」。
もうすぐ49歳を迎える2度の賞金王が、再び頂点をにらんで立ち上がった。